平成30年度 ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金
H30 ロボット導入による超硬合金製球面ロッドピンの増産体制の確立
概要
ロボットによるオートローディング装置を新設し、超硬合金製球面形状ロッドピンを長時間無人で連続生産できる体制を構築する。
球面ロッドピンの生産は、CNC研削盤で自動加工が可能であるが、材料を当研削盤にセットするために、加工者の人手を必要とする。現状では、生産を上げるには、必ず加工者の長時間のオペレーティング稼働が求められてしまう。本事業では、省人化と生産の拡大のために、ロボットを利用して被加工材料を研削盤に自動でセットするオートローディング装置の設備導入を行い、長時間連続運転を実現する。
球面ロッドピン外観
結果
2019年1月に設置されたオートローダー2台を用いて、実際の球面ロッドピンの材料で搬送性能の試験を行ったところ、研削盤の所定の位置に球面ロッドピンの材料をセットし、また、研削盤から所定の置場に戻すことができる性能を有することが確認できた。
今回の設備導入により、今まで人手で1回の加工作業ごとに、球面ロッドピンをセットしていた作業が、新入社員でも簡単に所定のパレットにあらかじめ必要な数量をセットするだけで、夜間でも安定した自動連続運転が出来るようになった。今までの作業と比較して、人による作業の個人差がなくなり、品質も安定することが出来た。この技術を確立し必要に応じて、改善しながら、生産性を向上することで、近い将来、目標とする1台当たり30本/日の球面ロッドピンの生産が可能になる見込みである。
搬入の様子
ロボットのティーチング作業
ロボットの稼働